ニームとは東南アジアから中近東に自生している樹木で、特にインドでは街路樹として至る所に見られます。樹皮や種子など全て薬効があるとされ重宝されています。
そのニームの樹木全体に含まれる苦味の成分を害虫が嫌い、有機農業の防虫対策に有効だといわれています。
ニームの効果
■散布や塗布により効果的に害虫を駆除
ニームの樹木には「アザディラクチン」という成分が含まれていますが、この成分が卵の孵化を妨げ、成虫の食欲を減退させ、変態を防ぐのに加え、忌避効果があり駆除に優れた効果を発揮します。
さらに、種子から抽出されるニームオイルは、草食・吸汁昆虫を始め、ハダニ類、ナメクジ等に作用し、食品・飲食店のゴキブリ駆除にも効果があると言われています。
■人には無害で安全
ニームの大きな利点として、農作物に繰り返し忌避剤として使用しても動物等の哺乳類に対してはほとんど無害であるとされており、自然環境のサイクルに影響を与えることもありません。
その他、ニームはインドなどではその薬効性から人々の健康維持のための薬や美容などの分野でも研究が進められています。